2014年8月2日

カッツング薬理学 エッセンシャル がわかりやすい!

薬理学の本はコメディカル用に書かれた入門編を数冊と超ダイジェストにまとまっている「一目で分かる薬理学」を手元に置きつつ、ネット検索でなんとかしてきました。その場でさっと確認するにはこれで十分だったのですが、物足りなくなってきたので「カッツングの薬理学」を買ってみました。




これがヒット!
2012年に発売されてそこそこ新しく、英語版の第9版(2010年)の翻訳です。
最初は英語版も購入して併読してもいいかなと思っていたのですが、日本語版にもキーワードとなる用語には英語が併記されているので見送りました。索引も日英の両方から引けるので、訳語をサクっと見つけたい時も便利かもしれません。

まずPart Iとして基本原理が解説されています。用語の定義も表でなされていたり、ざっと読み飛ばすこともできますし、本文までしっかり読めば、英語で用語も確認でき、理解が深まると思います。
Part II以降は、自律神経系薬、循環器系薬、平滑筋作用薬などの分類で解説が続き、化学療法薬、毒科学と続きます。巻末の付録には頻出する薬物の特性がリスト化されているのも便利。薬理学の基礎的な部分と臨床で実際に使える知識の両方をバランスよく網羅していると思います。

各章の冒頭に、まずその章で扱う薬の大まかな分類がチャート化されていて、特定の薬剤について調べたい場合に、全体の中でどの部分にあたるのか、またその特徴を視覚的に把握できます。
みなさんにもご経験があるかと思いますが、文字だけで「この薬はこういう特徴があって・・・作用は・・・副作用は・・・」と読んでいると、細かい点は分かってきますが、「で、要するにどういうこと?」というのがわからなくなったりしますよね。特に今まで調べたことのないジャンルのお薬で、いきなりネットにあたると「意味がわからない・・・」ということが私は起こりがちなので、まずざっくり全体を押さえてから本文の詳解に入れるこのスタイルはいいなと思いました。

薬理学の試験対策の教科書らしく、各章の末に四択の問題が掲載されています。最初はこの問題は要らないから解説増やして・・・と思ったいたのですが、実際の薬剤使用でポイントになりそうな点から問題が作成されているため、問題の答えを確認すると理解が深まる・・・という作りになっています。
まぁ教科書なので、当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、長いこと学生を離れているせいか、「おぉぉぉ、わかる!わかるよ!」と感動してしまいました。問題に対する回答にも答えだけでなく解説も載っているし、至れり尽くせりです。

ただし600ページぐらいあるので、全部を通読する、というより、今自分に関係のある章をつまみ食いする・・・という使い方が現実的かと思います。
本文もカラーで紙質もよく、図表もあります。いきなり入門編として使うには、難しいかもしれませんが、なんとなく薬理学になじんできてから使うとわかりやすいかなと思います。

お値段が高い・・・というのがネックではありますが、十分元が取れるんじゃないかと思います。私が必要としている程度の薬理学の知識であればこの1冊で十分だと感じています。



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