2014年3月1日

遠田和子先生の「品質アップの英文推敲テクニック」を受講しました


3月1日(土)、あこがれの遠田和子先生の英訳推敲講座(2時間)を受講してきました。
テーマは英文推敲。

お恥ずかしい話なのですが、自分の筆頭弱点に、しょうもないポカミス、凡ミスの連発があり、もはや「気をつける」「読み直す」だけでなく、ミスを0に近づけるための取り組み、システムを自分で構築しないとプロとしてやっていけないな・・・と痛感していてるワタクシ。そんな模索中の私にぴったりな講座テーマでした。

お話は大きく分けて2部にわかれており、前半はProofread(校正)、後半はRewiteという構成でした。

1)Proofread = Correct
スペルミス、文法ミス、転帰ミス、訳抜けなど、当たり前のことにプラスして、英訳ならではの校正ポイントとして、て「自分では『そのつもり』を正す」という視点が紹介されました。

翻訳する時は、まず日本語を理解してから英語を書くわけなので、自分では修飾-被修飾の関係や、代名詞の扱い、それからどう考えてもこの読み方(解釈)しかできない・・と自分では「できてるつもり」になってしまいがち。
それを客観的に見極めて、「そのつもり」になっているけど、複数に解釈できる可能性はないか、修飾の掛かりや代名詞に曖昧さがないかなどをチェックしましょうというお話でした。

具体的には、動詞と副詞はできるだけ近づける、リライトの話にも繋がりますが、強い動詞を使うことなどのチェックポイントを確認しました。

2)Rewirte=Clear & Concise
まず自分で英文を評価する基準を持ちましょうというお話からして目から鱗でした。
何も指針なくして、英文の大海原、しかも自分が書いている英語という難癖ある代物に、素手で立ち向かうようなことをしてはいけないですよね。

授業で繰り返し先生が強調されていたのは、
S+Vが体幹を成しているか?
強いVを選択しているか?
文の流れ(Given-newの概念)は適切か?
この3つを意識して評価しようということ。

日本語の構文につられないで、文章が持っている意味を重視して英語らしく考え、体幹となる主語と動詞を決め、情報の流れ方として、古いモノ(given)→新しい情報(new)となっているのかを確認しましょうと。

動詞を名詞化にしない、強い動詞を用いるといった考え方のいくつかは、JTFジャーナルに昨年寄稿させてもらった自分の記事とも被っていましたが、より説明が具体的でとても腑に落ちるものでした。というか、とっさに「名詞化」って言葉が出てこなかったあたり、自分のふがいなさを実感しましたわ・・・(汗)

このお話を聞きながら、昨年受講したAMWAの「明確な文を書くために」というテーマの講義で、先生が「読んで理解できない論文があったら、なんでわからないのか解析してみましょう。表現が助長なのか、言葉の選択が曖昧なのか、論旨の作り方がテキトーなのか。ダメな文には必ず理由があるからそれを解析するのもよい文書を書くための練習になりますよ」と言っていたことを思い出しました。
遠回りなようですけど、ダメなポイントをきちんと把握し、それを避けることでよい文書を書くということも、英文の評価をきちんとするという意味では正しいアプローチなのではないでしょうか。

よい翻訳者、ライターとはどういうことか、というお話もありました。
どれぐらい細かく単語の意味の違いを自分のものにできているのかが勝負であり、丹念に英英辞典にあたり、単語の持つ意味、音、感触まで深く理解して、使いこなせるようになることで、より明確なメッセージを伝えられるようになる。つまりより正確に翻訳できるようになるってことですね!

この目標に向かって、翻訳者や物書きは辞書をあたり、言葉を選んでいくし、世の中にいわゆる「用語使い分けの本」がたくさん出版されているんだなーなどと思ったり。それまで漠然と辞書を引いていたんですが、ゴールが明確化したので明日から(いや、今日から!)辞書を引くのが楽しみになってきました~。

2時間の講義でしたが、内容は2時間以上に感じられるほど濃く、とても勉強になりました。
今回学んだことも踏まえて、自分のミス撲滅プロジェクトを完成させたいと思います。

遠田先生、ありがとうございました!

追記 3月2日
遠田先生より、授業でご紹介のあったNY Timesの記事リンクを頂戴しました。
先生のFacebookページも合わせてご紹介いただきましたので、FBなさっている方は是非チェックを!

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