2013年2月5日

メディカルライティング事情(団体編)

私は医薬系の翻訳を専門としてお仕事をいただいているのですが、
特に治験に関連する文書や、製品の販売を承認等してもらうための
申請書に添付する試験報告書などの翻訳を比較的多くいただいています。

翻訳だけに限らず、試験報告書や申請書、雑誌記事など広く医療に関連する文書を書くことを
「メディカル・ライティング」と呼び、ライターが所属できる団体がいろいろあるようです。

私が最近見聞きしたものを以下にざっくりまとめてみます。

Japan Medical and Scientific Communicators Associatio

日本における代表的なメディカルライティングに関する団体。
定期的な講座を行ったり、年次総会で勉強できたりと
活動が盛んな印象がありますね。
講座のレベルも初級から上級とレベルに分かれているので、
自分のレベルに合わせて受講できます。
会員外も参加できる講座もありますが、会員に座席の優先権があり、価格も安く設定されています。

会員になるためには、年会費8000円を納めると1年間有効。
ただし会計年度(4月1日から3月31日まで)のしばりがあります。

実はこの会計年度のしばりを知らなくて、
去年は入会をあきらめたので、
今年は4月から張り切って申し込みをし、
1年間フルに講座に出席しようと考えています。


近年では、専門情報を書くだけのライターというよりも、
読者をつなぎ、啓蒙する役割を踏まえて
「メディカルコミュニケーター」とか「バイオメディカルコミュニケーター」と呼ばれることが多くなっているそうです。

この分野の先進国、アメリカでは、
American Medical Writers Association(AMWA)が中心となっているようです。
入会は一般で165ドル、学生60ドル。
会員数5200、出版、教育プログラム、ネットワーキング、会員名簿の公開、求人情報があり、
中でも教育プログラムとして1979年からの歴史を持つ認証プログラムが特徴的です。

3日間ある年次集会で100以上のセッションが行われ、
認証プログラムに単位を認められるセッションもあります。

自習用プログラムも充実していて、教科書とCD-Romがセットになっており、
試験を受けて単位を認証プログラムに読み替えてもらうこともできるようです。


今年の年次集会は11月。オハイオ州コロンバスで開催されます。

毎年、日本からも参加する方が多いと聞いていますので、
日本人の参加レポートなどもご紹介できたらいいなと思います。


アメリカのAMWAの年次集会で、事前課題を提出し、
ワークショップを受けて単位を認定してもらう認定プログラムも魅力的ですが、
ヨーロッパも負けていません。

1989年に設立され、現在は39カ国から1000名以上の会員がいます。
入会費用は欧州から137ユーロ、欧州外だと158ユーロです。

教育プログラムとネットワーキングを主要な目的としており、
特にnon-native English speaker向けのプログラムがあることがAMWAと異なる点です。

毎年春と秋に2回の総会があり、規模の大きな春の総会では80のセッションが行われます。
こちらは英語学習をテーマにしたワークショップもレベル別にいろいろあるそうで
日本人の参加者はあまりいないようですが、AMWAよりも参加しやすいのかなと思ったり。

2013年の春はイギリスのマンチェスターが開催地。2014年はブタペスト。

2014年のブタペストは行ったことのない街だし、
来年、参加してみたいな~(稼がねば!)

The University of Chicago Graham Schoolのメディカルライティングプログラム

以前記事にしました内山雪枝先生の書籍に記載されていた
シカゴ大学の学習プログラムもおまけでご紹介。

今までは、自習プログラムと年に1回のシカゴ大学で行われる授業をセットで受講すると
単位を認定していたプログラムだったと思うのですが、
ちょうど今年の10月から開始される新しいオンラインプログラムは、
一度もスクーリングなく学習できる制度に変わったようです。

ちょうど2月19日(現地時間、日本時間だと20日のAM3:00)に
プログラムの説明がオンラインで行われるみたいなので、聞いてみようかしら。

1コースあたり$1,365。最低4コースの履修が単位認定に必要だそうです。
現地に行く交通費は抑えられますが、けっこうお高いもんですなー。
(大学の学費なので当たり前ってば当たり前ですが)

以上です。

メディカルライティングを学べる機関や方法など
今後もご紹介していこうと思います。

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