2013年1月10日

大ベテランさんの翻訳勉強会に潜入してきました!

本日は大ベテランの先輩方に混じって、
少人数の勉強会に参加させていただきました。
もう私のような小童は、完全に場違い!という感じでしたが、
みなさん、本当に暖かく迎えていただき、ありがとうございました。

詳細を公開するのは控えさせていただきますが、
すごく勉強になりましたので、そのエッセンスを少しだけ書かせていただきたいと思います。

★言葉をただ訳すだけでなく、文化的な側面も常に配慮すること
ただ英語の字面を日本語にするだけでなく、
その英語の書かれた背景をきちんと理解しなくては誤訳に繋がるよ、
という例をご紹介いただきました。

特に、日本ではこういう習慣だからと、
英語圏の文化を知らずに読んで理解した気になって訳すと危ないなと。

勉強会では、聖書の有名なエピソードを踏襲して書かれた文書を訳す際、
そのエピソードについて深く調べず、
「こういう話だったよね」と日本人に伝わっている内容理解だけで訳してしまい、
結果誤訳してしまう、といった例をご紹介いただきました。

この「文化的背景」というか、
原文を書いた方の頭の中にある当たり前の常識、習慣、文化を意識することが大切なんだと思いました。

おそらく海外滞在の長い方などは、
生活をして肌を通じてわかる自然な習慣とか文化の素養があると思うのですが、
私は海外生活の経験がほとんどないので、
意識的にやらないとダメだなーと思いました。

でも、そんなことを考えたり、調べたりするのも、
翻訳の醍醐味ですよね。

★日本語力をあげる
てにをは、句読点、修飾語の位置、などなど
ちょっと意識するだけで、日本語の読みやすさや伝わりやすさが
すごく変わるという事例をたくさん勉強しました。

また余計な一言を付けて誤訳してしまう恐ろしさもご紹介があり、
翻訳はやっぱり何も足さない、何も引かないが大原則だなと改めて感じました。

訳文を仕上げてからチェックする時、
つい近視的になってしまって、
客観的にチェックするのが苦手なので、
チェックすべき項目をリスト化してやってみようと思いました。

もちろん正規表現などで機械がカバーできる部分もたくさんあると思うのですが、
まず、自分の日本語を客観的に読んで「おや?」と思えないと
品質は上がらないなと。


★マクロのカスタマイズで作業環境の最適化
訳抜けを防止し、スピードを上げるために
独自でマクロを書いて、作業環境を最適化している事例をお聞きしました。

機械にできることは徹底的に機械化し、
翻訳作業に集中できるようなカスタマイズがすごいです。

同じ方法でやれば万人がスピードUPする!といったことではなく、
翻訳する工程を細分化し、
ひとつひとつの作業を「人」、「機械」に振り分け、
「機械」ができるように自分でカスタマイズする、
というその姿勢が勉強になりました。

今、自分の作業工程を振り返ってみても、
毎日なんとなく作業していているだけで、
先輩のように全てを把握し、コントロールしているか、と問うてみると、
全然できてない・・・のです。

もう少しマクロや正規表現を勉強することと同時に
自分の作業工程を整備し、最適化を目指したいなと思いました。

★翻訳者の価値は、原文よりもよい文書を出すことにある。
いただいた原稿の意味がわからん・・・と嘆く前に
文脈や製品そのものの構造をよく考えて
内容を理解し、原文よりもよい内容の文書を出す・・・。
それが翻訳者の価値なんじゃないかと教えていただきました。

たとえ英語や日本語が間違っていたとしても、
内容をくみ取ってあげるという姿勢で臨み、
内容を完全に理解し、理解できたらその理解を元に訳出する、というワークショップでした。

内容理解については、学校でも習ったし、頭ではわかっているつもりだったのですが、
実際に先輩の訳例を見ると、その理解の深さが違うというか、
完全に自分のものになってから、訳が出ているので迷いがない。
結果、読み手にも一切の疑問を想起させないという完成度の高さが衝撃でした。

ひどい原文がこんな美しい形になるのであれば、
それはまさに「お金を払ってもやってもらいたい」と思うよねー、と
「稼ぐ人には理由がある」とはこういうことかと思いました。

・・・・・
勉強会終了後、
近くの銭湯により、電気風呂に入ったりしたのも楽しかったです。
その後のビールもおいしくて、たくさん飲んで、いっぱいおしゃべりもして
充実した1日でした。

お留守番してくれていた子どもたちとおばあちゃんにも感謝!

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